軍艦島上陸ツアーの巻|Vol.90
皆さんこんにちは!!『リフォームたもつ』の保坂です。10月を迎え、朝晩はだいぶ涼しくなってきました。
今年の9月は昨年とは打って変わり、ぐずついた天気が続き、例年よりも秋の訪れが早まったように感じます。夏の疲れが出やすい時期ですので、体調管理には十分気をつけてお過ごしください。
さて、シルバーウィークもあり休日の多かった9月ですが、その少し前にお客様の研修旅行に行ってきました。
その中で一番期待していたのが「軍艦島上陸ツアー」です。軍艦島への上陸は、当日の天候と海の状況によって上陸できるか決まるツアーなのです。9月の第1週は全国的にぐずついた天気が続いていたため、「せっかく長崎まで来ても、島に上陸できないのでは」と心配していました。そこは日頃の行いがよかったのか(笑)、運よくツアーが開催され、無事に上陸することができました。当日は曇り空で、暑すぎず見学にはちょうどよい気候でした。
正式名称を「端島」という軍艦島は、江戸時代の石炭発見から歴史が始まります。明治時代の中頃から開発が進み、小さな岩礁を埋め立てて現在の大きさまで広げたそうです。
最盛期の1959年には5,000人を超える人が暮らし、学校や病院、商店、映画館、寺院まであり、小さな島が一つの都市として成り立っていました。しかし、エネルギーの中心が石炭から石油へ移り、1974年1月に炭鉱が閉山。同年4月には無人島となりました。その後、2009年から一般の上陸が可能となり、2015年には世界文化遺産として登録されました。ガイドさんの説明で特に驚いたのは、島の地下約600メートルまで竪坑を掘り、さらに横へ坑道を延ばして石炭を採掘していたという話です。また、限られた土地に建てられた高層の集合住宅にも、多くの人が快適に暮らすための工夫が詰まっていました。当時の技術と発想力には、ただ感心するばかりです。
海の上で長年、台風や高波、潮風にさらされてきた建物は老朽化が進み、今後は安全面から見学できる範囲が限られる可能性もあるそうです。今回上陸できたことは、本当に貴重な経験となりました。
建物は、ただ造れば終わりではありません。そこには造った人の知恵があり、暮らした人の生活があり、守り続ける人の努力があります。軍艦島を眺めながら、日本の土木・建築の高い技術力は、明治時代から脈々と受け継がれてきたのだと実感しました。私たちも住まいに関わる者として、先人の知恵に学び、長く安心して暮らせる住まいづくりを大切にしていきたいと思います。
投稿日|2026.10.01 社長コラム